CHORI
商品ブランドを統合するプロジェクトブランドの構築
2024
運動体としてのブランド開発
商品群ブランディング
VI開発/展示デザイン
あらすじ
本プロジェクトは、株式会社蝶理が展開する複数のエコフレンドリー商材の価値を掘り起こし、ユーザーに訴求することを目的として実施された。プロジェクト開始後に、サステナブル関連商品の展示会への企業単位での出展が決定し、出展時のブースデザインがプロジェクトのフォーカスに加えられた。
Ep.01 強みと存在意義
クライアントである蝶理は、繊維の総合商社でありながら、自社で工場も所有しモノづくりも行っているという特徴を持った会社であり、繊維産業の川上から川下までを様々な事業部が網羅的にカバーし、入り口から出口まで一気通貫で対応できることは商社ならではの強みであった。
Ep.02 課題解決としてのブランド
繊維産業界におけるサステナブル関連事業をリサーチしていくと、革新的なものは存在するものの、そうしたものが「点」として存在していることが多く、素材はサステナブルであってもそれ以外の工程では環境(または人権などSDGs的な観点)に配慮したモノづくりが行われておらず、消費者の手に届く最終商品は果たしてエコ商品と呼ぶことができるのかという疑問が生じた。そうした事実は作り手が感じるジレンマとして存在していることは容易に想像でき、その課題は蝶理が構築してきた川上から川下までを網羅的にカバーするサプライチェーンを、環境配慮型のものとして再構築することができれば解決できるのではないかという考えに至った。
Ep.03 つなげる、つながる。
「点」としてのインパクトでは優位性を確立できない場合であっても、それらを相対化し、「線」や「面」などスケールを変化させることで自社の強みを確立することは可能であり、私たちはそれを調理の「ブルーチェーン」と名づけ、プラットフォーム型のプロジェクトブランドを立ち上げた。そこでは、硬直気味であった社内の各事業部に横串を通すとともに、ブルーチェーンの考え方に共感する外部の企業の参加をオープンに募ることで130社を超える企業が参加し、共創による新しい価値を生み出すことにつながっている。